2012-12-25

2012.12.21-22_Ougato_Nagano


先月父の一周忌が終わった。
正確に言うと昨年のクリスマスパーティーの頃は
まだ元気に私の手作りムースを食べていたが
色々な事情で2ヶ月も前に行われた。
なんだか変な気分である。

あれからもう一年が経ってしまった。
人が亡くなると色々な行事が行われる。
通夜、葬儀、初七日、四十九日、納骨、新盆、一周忌
行事以外にもお墓を建てたり、仏壇を購入したり、色々な書類の手続きをしたりと
こんなにもやることがあるのかとびっくりするくらい
今まで知らなかったことが山ほどあった。
それを父の死によって家族みんなで一年間学んだような気がします。
だから家族にとってはあっという間の1年でした。

とりあえず大きな行事も終えたし
母と二人きりで旅行に出かけたくなった。
景色のいい場所、天国(父のいる場所)に近い高い所
山しかない。っとなぜかふと思った。

10月の誕生日に連れて行ってもらった美ヶ原にある王が頭ホテルだったら
登山を殆どすることなく連れて行くことができるし、宿泊もできる。
標高2000mの場所にあるそのホテルからの景色は最高だったので
夕陽と満点の星空、朝日を見せてあげたかった。

到着した日、天候はあいにくの曇り
到着後、夜は雪が降ると聞いていたので天気が崩れる前にホテル近くの
王が鼻までは、なんとか頑張って歩っていくことにした。
3時過ぎには暗くなり始めるので出発してからは戻ってくる1組とすれ違っただけ。
その後の雪道には私たちだけだった。

二人ではぁはぁいいながら雪道を歩き続けた。風も強くなってきているし
母ももう年だから雪道はちょっと辛そうだったけれど、目的地の王が鼻に着いたとき
母の表情が変わった。
北アルプス、南、中央アルプス、日本の百名山のうち
41の山を見ることができる王が鼻からの景色はすばらしく
曇っているのになぜか富士山はくっきりと雲から大きな姿を出していたし、
山のことをそんなに知らない私たちでも沢山の日本の山々の力強さと凛とした姿に感動した。

携帯の父の写真を空に向けながら母が何か叫んでいた。
よかった連れてきて。。。

その後は私たちの期待とは裏腹に雨が降り始め
そして雪に変わり、星空は断念。
朝5時に起きて防寒装備をばっちりしたのに猛吹雪のため
強風で外にも出られない状態だった。

朝の6時
二人で露天風呂の窓を開けて吹雪いている真っ暗な外を眺めながら
また来ようねっと二人で笑って湯船につかった。

見せてあげたかった夕陽も朝日も星空も
すべて見せてあげることはできなかったけれど
沢山母と話して、笑って、ちょこっと喧嘩して
とっても思い出深い旅行になりました。

こういう時間をもっと増やして
母には父の分まで
人生を楽しんでもらわないと
勿論わたしもね。。。
そしてまた温かくなったら一緒に行こうねっと約束した。







I love you MAMA! 





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